会長挨拶


 第55回日本小児アレルギー学会学術大会を、2018年10月20日(土)・21日(日)に岡山市にて開催させていただきます。本学会の長い歴史の中で岡山市での開催はこの度が初めてであり、中四国地区が開催地となるのは第17回大会(世山邦彦会長:米子市)以来38年ぶりです。貴重な機会を頂戴いたしましたことを会員の皆様に感謝申し上げますとともに、スタッフ一同大変光栄に存じております。
 今回の学術大会テーマは「小児アレルギー学の進歩と未来への展望 -発症予防・治療・予後向上と多職種連携」といたしました。アレルギー疾患が増加し、小児の50%以上がアレルギー症状を経験している中、私たちは総力を挙げて小児アレルギー学の進歩を、実臨床に生かしして、未来を担う子ども達に的確に届けることが求められています。その意味で、特に発症予防・治療・予後向上に重点を置き、多職種と充実した連携を育むことでより質の高いアレルギー診療を実現できるよう、現進歩を踏まえて今後を見据えた議論を目指したいと考えています。
 学術大会で最も大切な一般演題は、すべて口頭発表とし、ミニシンポジウムも応募戴いた演題状況に合わせてできる限り多く設定し、活発な意見交換により議論を深めたいと思っています。
特別講演は、トムソン・ロイターからノーベル医学生理学賞候補にノミネートされている本庶佑京都大学教授に、免疫・アレルギー学の発展と次世代を担う臨床医・研究者の育成に向けてメッセージを戴きたいと考えご依頼いたしました。
 また、海外からは我々が急ぎ学ぶべき課題を考慮して、食物アレルギー発症予防に関してG. Du Toit先生(経皮感作およびLEAP studyの直近データーも含めて)、乳幼児喘息についてR. Lemanske先生(COAST study主宰者)、小児喘息の長期管理と予後などを中心にW. Lenney先生、花粉・アレルゲンコンポーネント・P-FASなどをテーマにT. Midoro-Horiuti先生、ほか数名の講師を招聘しています。
 シンポジウムは、テーマ毎に1)基礎および臨床研究の進歩、2)発症予防、3)治療と対応、4)予後向上、の4要素を組入れて構成することを基本としました。基礎および臨床研究から実臨床へ橋渡しして、総合的な検証と討議を行う機会となることを期待しています。
 さらに、国内講師による招聘講演や教育講演、現在充実が進むI-PAS(International Pediatric Allergy Symposium)やPro Con、アレルギーエデュケータースキルアップセミナー(日本小児臨床アレルギー学会共催)、各種ハンズオンセミナーなども企画しています。
 会場の岡山コンベンションセンターは、JR岡山駅央改札口のある2階フロアと直結し、徒歩約3分とアクセスも良好です。本学術大会を成功に導いて戴けますよう多くの皆様のご参加を岡山でお待ちしております。

 第55回日本小児アレルギー学会学術大会が、皆様の日々の診療や研究に役立つ実り多いものとなりますことを心より願っております。


   

《事務局長》塚原 宏一
《事務局》岡山大学大学院医歯薬学総合研究科小児医科学 
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